2023年度神奈川県「共通選抜」分析【数学】

■ 高校受験情報

 先日より不定期で始まった神奈川県「共通選抜」分析の第2回目は「数学」です。
Ⅰ 2022年までの平均点と問題難易度
平均点50点台の問題設定となっていて、難易度の高い問題が3~4問出題されている。
Ⅱ 過去6年間の合格者平均点(全日制)の推移
 2017年:63.5点⇒2018年:56.0点⇒2019年:50.3点⇒2020年:55.7点⇒2021年:58.2点⇒2022年:52.9点
Ⅲ 2023年の合格者平均点・問題難易度・傾向
 ① 2023年の合格者平均点は「53.0点
 ② 時間内に解くことが難しい問題が出題される傾向は変わりませんでした。難問は出ませんでしたが、解くのに時間がかかる問題が多いため、最も時間の足りない教科であることは変わりません。
 ③ 難易度の高い問題は、上位校受験の生徒でもなかなか解ききれないため、確実に得点できる問題に絞る生徒との差がつきにくく、上位から下位までの得点差が5教科の中で最も少ないです。
 ④ 英語でも触れましたが、昨今の共通選抜では、「中学校で身に付けた学習内容を元に、設問で提示されたものについて思考、判断する力」が求められています。単純な暗記だけでは対応できない問題も散見されます。そのため、基本事項を早期に完成させ、1つレベルの高い問題を数多く取り組むことがポイントになります。

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